近年、ますます人気が高まっている船タコ釣り。明石のタコや東京湾のタコなど、全国で熱気が高まっています。
昔ながらのテンヤを使った釣り(タコテンヤ)も根強いですが、最近では「オクトパッシング」として、タコエギを使ってルアーフィッシングのように楽しむスタイルも増えています。
そんな船タコ釣りですが、他の釣りとは少し異なる仕掛けを使うため、タックル選びに悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、船タコ釣り用ロッドの特徴や選び方、そしておすすめのロッドについて詳しくご紹介します。
これから船タコ釣りを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
船タコロッドとは
船タコ釣りに適したロッドを選ぶ際は、まず、タコ釣りに使う仕掛けに対応したオモリ負荷が重要です。
船タコ釣りで使用するオモリは、浅場では20号前後、深場では40~50号が一般的です。最低でも50号に対応できるロッドでないと、タコ釣りが難しくなります。
また、タコにアピールするためには、仕掛けを軽やかに動かす操作性も必要です。さらに、底に張り付いたタコを引きはがす力や、水圧を受けた大きなタコを引き寄せるパワーも欠かせません。
そのため、船タコ釣りでは、パワーと操作性の両方を備えたロッドを選ぶことが大切です。
船タコロッドの選び方
種類(スピニング/ベイト)
船竿にはスピニング仕様の竿とベイト仕様の竿とがありますが、船タコ釣りにおいてはベイトロッドをおすすめします。
船タコ釣りの場合は基本的に船下のポイントを狙うかアンダーキャストで少し投げるくらいなので、スピニングリールを使うメリットがあまりありません。
早いリーリングなどもさほど必要なく上下の動きがメインのため、巻き上げパワーもあるベイトリールが船タコ釣りには適しています。
底がフラットなポイントなどでキャストをして広く探る場合にはスピニングがおすすめですが、メインはベイトロッドを用意するといいでしょう。
長さ
船タコ釣りロッドに適した長さは、操作性のいい180cm前後がおすすめです。
手持ちの釣りなのでそれ以上に長いロッドだと持ち重りをしてしまいます。
また、長すぎるとタコエギを小突いたりという細かいロッド操作がやりにくくなってしまいます。
逆に短すぎるとアワセや取り込みなどがやりにくくなってしまうので180cm前後で選ぶといいでしょう。
調子
タコの重みが加わったら、素早くアワセて底から引き剥がす。
そんな船タコ釣りには9:1調子や8:2調子などの先調子気味の竿がおすすめ。
全体的にしっかりとしてタコを引き剥がせるものでないと勝負にならないこともあります。
ただ、穂先にはタコのノリがわかる繊細さが必要です。
感度が鈍い硬いだけの竿だとアワセが遅れて、タコに底に張り付くチャンスを与えてしまいます。
調子に関しては専用竿の中から好みのものを選べば間違いないでしょう。
仕掛け
船タコ釣りは、タコテンヤとタコエギと2つの釣り方があります。
地域や船宿によってどちらかを使用したり、併用可能だったりしますので確認の上乗船しましょう。
基本的にはどちらも同じ竿で行うことができます。
どちらかというとテンヤのほうがパワー重視、エギタコのほうが操作性が高い竿を選ぶといいでしょう。